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ビーちゃんについて(長文) 

ビン・ラディンという名の犬の話を書こうと思いながら、更新をさぼっているうちに、ビーちゃんの様子が急激に悪化してきたので、気持ちを落ち着かせるため、そして、まだここに一緒にいてくれるビーちゃんのことを書き留めておくために、パソコンに向かっています。

今年17歳になったビーちゃんは、3ワンコの中で一番心臓がしっかりしている、かくしゃくとしたオババ犬でした。引越しが老化スピードアップのボタンを押してしまったようで、中庭を徘徊したり、雨の中でも外で寝たりといった行動が見られるようになった他、散歩距離もあっという間に短くなっていきました。

一度膀胱炎になり、獣医さんへ連れて行ったところ、肝臓に怪しい影が見つかりましたが、年齢を考えると、とてもじゃないけど全身麻酔の手術など選択できず、積極的な治療はせずに様子を見ることにしました。

頼りない足取りながらも、毎日散歩に出られるビーちゃんのことを、私は自慢に思っていました。でも、愛犬家横丁ですれ違う人たちの反応は、私が期待していたものとは違いました。ほとんどの人が、「かわいそう」と言うのです。中でも1人、「もうあの世に行かせてあげた方がいい」と毎日のように言ってくる女性がいました。ある本で、キリスト教の世界では、人間と人間以外の動物の間にはっきりとした線引きがあるけれど、仏教では同じ動物という感覚、というような事が書いてあるのを読んだことがあります。キリスト教の文化では、人間が動物を管理し、その生活の質を考えて、安楽死も厭わないと。スペインに住んで12年になり、たいていのことには驚かなくなった私も、全然わかり合えない!と、改めて文化の違いを痛感することになりました。

その女性は、ビーちゃんがスタスタ歩く時には一緒に喜んでくれ、意地悪で言っているわけではないのはよくわかりましたから、毎日のように、「あの世行きに~!」「何を言っとる!まだまだ、この世じゃ。ははは!」などというやり取りでかわしてきました。

そんな中、3月下旬から3週間ほど日本に里帰りすることにした私は、獣医さんに出かけ、「日本では老犬介護をしている人は大勢いて、ワンコが苦しんでいない限り、私は安楽死は考えられない。留守中にビーちゃんに何かあっても、絶対安楽死だけはしてくれるな」とお願いしてきました。日本から戻って、まだまだ元気なビーちゃんを見て、本当にほっとしたものです。

毎朝の散歩が辛くなり、ここ数週間は夜10時頃に近くの野原で少しだけ歩かせることにしていました。今の家の中庭はタイル貼りなので、土を踏んで草や花の匂いをかいでほしかったのです。一時は走らんばかりの足さばきで、まだまだ大丈夫だと思っていました。

6月30日3ワンコ
・4日前の3ワンコ

それが、数日前から外に出たがらなくなり、昨夜には、立ち上がることができずに鳴くようになりました。近所迷惑になると思い、中庭から私のベッドの横に移し、様子を見ました。ほぼ1時間おきに鳴き、息が荒くなり、最後には大きな声で吠えるようになりました。それでも、立たせてちょっと歩かせ、体をさすっていると、静かな寝息を立てるようになります。

背中を撫でながら、ビーちゃんが我が家に来たその日の夜、母犬や兄弟犬が恋しいのかキュンキュン鳴くビーちゃんを、そのたびに抱っこしてなだめたなぁと思い出し、これまで一緒に過ごしてきた年月のことを考えていました。

朝6時にビーちゃんが鳴いた時、空が薄明るくなっているのを見て、ビーちゃんの状態は変わっていないのに、夜から朝になったというその事だけで、気持ちがかなり楽になりました。

今、ビーちゃんは中庭で静かに横になっています。獣医さんに連絡しようかと思いながら、2,3分おきに息をしているのを確かめています。まだまだ一緒にいてほしい。でも、残された時間がわずかなら、それが穏やかなものであってほしいと祈るような気持ちです。「なんや~、すごい心配したわ」と言えるように、奇跡的な回復を見せてくれるといいのですが。

7月3日ビーちゃん
・昨夜のビーちゃん

カテゴリ: ビーちゃん

この記事に対するコメント:

ビーちゃん、いかがですか?

そう、日本とスペイン(恐らくカトリック国全般か?)の人間とその他の動物の線引きには私も慣れません。安楽死がだいぶ一般的に普及されているのだなと。

痛くて苦しくて早く楽にしてあげたいような状態だったら、安楽死も考えるかもしれません。でもビーちゃんの場合は穏やかに眠れているのであれば、なるべくその生命力に残りの時間の長さを委ねたいですよね。天寿はやはり可能な限りその生き物(人間、犬、猫と種別に関係なく)に決定権を与えたいし、そうしながら一番安らかな旅立ちをバックアップするのが、家族にできる最善の感謝や優しさだと思います。

なんて書くと諦めてしまっているようで、悲しくさせてしまったら本当にごめんなさい。勿論奇跡が起きて、すちゃっと立ちあがって伸びでもしてくれればそれが最高だと思っています。そうなるようにこちらからも祈っています。祈りかなえられれば本当にいいなと思います。

izumiさんもご家族もしばらくの間気が休まらないと思います。特にizumiさんの場合は体調も心配です。どうか無理をせず、でも彼女にありったけの愛をそそいであげて下さいね(なんて私が言うのは出過ぎたことだと思いますが)。

ビーちゃーーーーーん!頑張れ!

URL | quema子 #-
2013/07/03 14:53 * 編集 *

日本人の感覚では、よほど激痛にのたうちまわっているなどでない限り
あちらの世界への背中押しはためらわれますね。
ヒトは苦しければ「もうこんな苦しみを味わうくらいなら死んでしまったほうが
マシ」とおもったりするものですが、ワンコはどうなのでしょう?
ビーちゃん、よく頑張っています。
17歳は立派なお年頃です。
ビーちゃんがもっと生きていたいと思ったら
頑張るでしょうし、izumiさんも、ビーちゃんも、
「もう、十分頑張ったし、よいよ」と思ったら、良い時期をビーちゃんが
選んでいくとおもいます。

スペインは今、何時でしょうか?
今日のビーちゃんはどんな具合かな?
穏やかに過ごしていることを祈っています。
奇跡の回復があることも祈っています。

URL | 松の実 #5kA2psGk
2013/07/04 01:10 * 編集 *

コメントありがとうございます。

quema子さん、コメントありがとうございます。

温かいコメントをもらっていながら、すっかりお返事が遅くなってしまってすみません。
quema子さんが書いてくれたように、天寿の決定権はビーちゃんにあってほしかったけど、新しくブログに書いたように、今朝旅立たせてしまいました。

きっとこれから、自分の選択は正しかったのかと考える日々が続くとおもうけど、今のところは、穏やかなビーちゃんの死に顔を見て、「ごめん」という気持ちと「楽になって良かった」という気持ちが入り乱れています。

quema子さんもスペインやカトリックの国での動物と人間以外の動物の線引きを、受け入れられない思いでいるんですね。獣医さんの話では、イギリスやヨーロッパでも北の方では、スペインのように簡単に安楽死させないと言っていました。

今日は残された老犬2匹も、なんだか変な感じです。

いつも応援してくれて、本当にどうもありがとう!!

URL | izumi #-
2013/07/04 17:17 * 編集 *

コメントありがとうございます。

松の実さん、コメントありがとうございます。
温かいコメントをもらっていたのに、お返事が遅くなってしまってすみません。

新しくブログに書きましたが、スペイン時間で今日の朝、ビーちゃんを旅立たせました。
松の実さんと茶々ちゃんの日々を読んできた私は、まだまだビーちゃんとの日が続くと思っていました。寝床の工夫をしたり、食べ物に手をかけたりと、神様がくれた時間を、大変ながらも大切に過ごしていけると思っていました。
自分の中で、ビーちゃんの最期というのを想像していただけに、このような形で旅立たせたこととどう折り合いをつければいいのか、今はまだわかりません。

さっき妹と話していたら、「きっと今頃チゲと会ってる」と言われました。
この世では会えなかった茶々ちゃんにも、きっとご挨拶に行っていると思います。
どうぞ新入りをよろしくお願いします。

今まで応援してくださって、本当にありがとうございました!!

URL | izumi #-
2013/07/04 17:26 * 編集 *

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